Enemy
◆聖母の子ら
- 人間と同じ赤ん坊の姿で産まれる。
10~20歳までは人間と同じ成長速度だが、その後は恐ろしく緩やかに。 成長が緩やかになる年齢はまちまちなので、後に産まれた子が先に産まれた子より老けてたりすることも。
- ▼忌み子
『Chimera』や『Imit』と違い、人間を害さない限り討伐対象にはならない。
自我も理性も持ち合わせているので『聖母の子』に雑用として扱われている。
それに嫌気が差して彼らの元から逃げ出す『忌み子』は多い。
- ▼Bastard
一番目の『聖母の子』に出来損ないと見下され、彼の発言からこの名が定着した。体内の『コア』も出来損ないなので短命。
総じてどこかしら溶け崩れており、程度が酷いほど理性も知性も低いが、崩れの補完に伴い成長する。
己の姿を厭い完全なヒト型になるためか本能的に人間を襲い、人間の『脳・眼球・心臓』を食べた『Bas』は『ヒトになる』か『その人間に成り代わる』。
- ▼聖母の子
◆共通点
- 聖母から産まれた子は皆、母と同じ紅い瞳を持つ。
能力に優劣があるものの治癒・再生能力があり、四肢を切断されても新たに再生させることが可能。切り落とされた手足は融ける。
- ▼Core
血塊などとも呼ばれるが、血液が凝固したものではない。
能力の塊のようなものであり、生命維持の源。
これを破壊されるか体内から取り出されると絶命し、数分~数十分で物体を残さず赤い水溜りに融ける。
体外に取り出された『コア』はとても加工しやすい材質に変化する。
- ▼聖母の子・忌み子
- ▼忌み子・Bas
自我が崩壊している聖母はチカラの制御ができず垂れ流し状態になっており、放出が追い付かなくなると聖母から伸びる肉の触手のあちこちが膨張し中で結晶化する。
『忌み子』と『Bas』はその結晶(コア)に肉付けされて排出されたモノ。
なぜ人間のような形になるのかは不明。
満月の夜に生まれるまでの期間が長いほど完全なヒト型に形成され、逆に短ければ短いほど形が崩れている。この期間によって『忌み子』に成るか『Bas』に成るかが決まる。
何でも食べる。食べた生物の要素を反映し、手足やその他の特徴を生やすことによって欠損を補ったりする。
回復速度が劣る代わりに『聖母の子』より頑丈。
◆Chimera
- 討伐対象。生物を捕食し欠損を補った『Bas』。
聖母から生まれる『Bas』の多くは『聖母の子』に処分されている。
街で蔓延っている『Bas』のほとんどは、まだ『Bas』の管理が整っていなかった頃に虫や鼠を捕食して教会から逃げ出し、番い合って繁殖したもの。
そのため生まれたての崩れた外見の『Bas』を見たことがない街の人間は、他の生物と融合したような姿をした彼らを『Chimera』と呼ぶようになった。
◆Imitation
- 討伐対象。ヒトになった『Bas』。
『成り代わり』は以前の意識や記憶を残したまま、食べた人間の記憶や感情を引き継ぐ。子を生すことは不可能。
『コア』は心臓と同化し全身から微かに薔薇の香りがする。
手足の再生はしないが治癒の力は残っており、重傷を負うと治そうと力が強く働き瞳が元の紅い色に戻ってしまう。
また、ある程度心臓にダメージを与えられると力が暴走し、これまで取り込んだ生物の特徴などが発現することもある。そうなると我を失い、ヒトの姿にも戻れない。
◆Nest
- 繁殖活動を行うため、ひと気のない場所に作られる『Chimera』の巣。
一度に3~5体ほど産み、およそ3日ほどで幼体から成体になる。
食べた生物が陸生か水生か、発現した要素や特徴の度合いによって作る場所が変わる。